008皇帝ミッション
Forbidden City Cop/大内密探零零發
- 1996
- 香港
- director
- チャウ・シンチー、ビンセント・コク
- cast
- カリーナ・ラウ/カルメン・リー/チョン・ダッミン/ロー・ガーイン
- story
- 皇帝直属の秘密警護隊は皇帝を守るべく、武術修行に専念しているが、その中の一人ファ(チャウ・シンチー)は修行そっちのけで秘密兵器の発明ばかりしていた。武術披露の場でもまともにできないファを皇帝はクビにする。ところが、金国が皇帝暗殺を企てていると知ったファは皇帝を守るため敵地に乗り込んでいく・・
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この映画でシンチーはビンセント・コクと共同監督もやっています。92年作品の『審死官』でアニタ姐との夫婦役ってもの、好きだったけど、このカリーナ・ラウとの夫婦役も凄く好き
なんか、とっても仲良しでカリーナは夫の事を尊敬していて、シンチーのくだらない発明にも楽しそうに笑う可愛い嫁なんだ。喧嘩してもカリーナが「お腹空いてない?」って言ってまた仲直りしたり、二人がイチャつくのが実にほのぼの~っとしていいんだよね
で、そんな仲の良い夫婦の前にカルメン・リーが現れてから、展開が「え~??」ってなるんだけど、そのオチがいい。いい意味で裏切られる。また、そこでみんなが映画賞の受賞式を楽しそうにやっている場面がお気に入りですた。
あと、解っちゃいるけどロー・ガーインのズラが落ちるシーン。あれ何度観てもウケ、チョン・ダッミンの大勢の妾を前に涙するシーンに笑いが込み上げてしまう。
食神
The God of Cookery/食神
- 1996
- 香港
- director
- 周星馳(チャウ・シンチー)
- cast
- カレン・モク、ビンセント・コク、タッツ・ラウ
- story
- 料理界で神のように崇められ「食神」と呼ばれる天才料理人、スティーブン・周(チャウ・シンチー)は、弟子のトン(ビンセント・コック)の裏切りによって料理界から追放される。何もかも失った彼は、下町の屋台の女主人フォンガウ(カレン・モク)と出会う
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もう、なんでもアリみたいな展開にパワーを感じる。そのくだらなさ、馬鹿さかげんが面白い!これぞ素晴らしきエンターテイメントでしょう
主人公もそうだけど、とにかくシンチー作品ははメインでも脇役でも登場人物のキャラ作りがいい
シンチー演じる主人公スティーブンの冒頭の傲慢なキャラもこっちが怒りが湧くほどにイヤなヤツなんだけど、その傲慢なキャラだったこそ大切な事に気づいた時の説得力が増すんだよねぇ。
で、やっぱり度肝を抜くのはカレン・モクのメイクです。カレンは香港でイイ女の代表みたいな人。本人自体、才女だしスタイルも抜群なんだが、そんなカレンをあんなメイクにするシンチーが恐ろしい。そして、そんなんでOKなカレンを尊敬します。たぶん、カレンがいなかったら面白さがきっと半減したと思う。
ラストの料理バトルは見所だけど、それ以上に少林寺十八鉄人がシンチーを引きずる所とかタッツ・ラウ演じた和尚が個人的にツボですた。あとハートの紙切れが生かされた演出で好き
ハッスル・キング
Lawyer Lawyer/算死草
- 1997
- 香港
- director
- ジョー・マー
- cast
- エリック・コト/カレン・モク/チンミー・ヤウ
- story
- 清朝末期、広東に人呼んで“策略王”の異名持つ天才弁護士チャン・モンカッ(チャウ・シンチー)はある日、弟子のフン(エリック・コト)と喧嘩別れする。その弟子のフンが香港に着いた早々殺人犯と間違われ、逮捕されてしまう。チャンは妻ロイヤンと共に法廷でフンの罪を晴らすため香港へ向かうのだった・・・
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シンチーよりも、どちらかと言えばエリック・コトが主人公っぽい雰囲気。三枚目的なところはエリック・コトが持っていて、シンチーはそれを盛り上げるような感じですねぇ。
シンチー法廷ものといえば「審死官」「広州殺人事件」とかありますが、その2作品に比べてイキオイは弱め。ネタもちょっと下品な表現が多いかな~。わし個人としては面白くて好きなんですけど。あと、重要な法廷シーンに盛り上がりが欠けるのも、ちと残念
わし的見所はシンチーとカレン・モクの夫婦。ちょっとマンネリ気味の夫婦がえん罪事件をきっかけに絆が深まっていくところがよかったです。星爺の夫婦ものって女が強いのが印象的。尻に敷かれている姿が妙に似合って可笑しいです。
ラッキー・ガイ
The Lucky Guy/行運一條龍
- 1998
- 香港
- director
- リー・リクチー
- cast
- エリック・コト/サミー・チェン/クリスティ・ヤン/スー・チー/ダニエル・チャン/サンドラ・ン/ン・マンタ
- story
- エッグタルトが自慢の店「行運茶餐廳」で働くソイ(チャウシンチー)は他の店員が羨望の眼差しで見つめる恋の達人。親切で真面目だけが取り柄の同僚フク(エリック・コット)からは、配達途中で偶然出会ったファニー(クリスティ・ヤン)という女性の心を射止めるためのアドバイスを求められ、店の主人からも立ち退きを迫る悪徳不動産屋の女社長を色仕掛けで撃退するよう頼まれるが・・・
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「行運茶餐廳」の存続問題を舞台に3組の男女が絡むラブコメっぽいっ仕上がり。
星爺は恋の達人といいながら、実はそれは単なる演出でモテない男の役。っていっても、この星爺かなり格好いい顔がたくさん見れます。そして学生服も見れるオマケ付き。わし的にはそれだけで満足じゃわい。
そして、もう一人の主人公エリック・コトのキャラもお人好しのウブな男で可愛いんだ、コレが。そんなエリック・コトが星爺の強がりを理解している優しいヤツで、そんな二人のやりとりが何か面白かったりする。
あと、ン・マンタのキャラが抜群にいいです。情に厚い店主で、立ち退きになりそうな時に店でみんなで過ごすシーンとかちょっとホロってくるんだよね。
男女3組の恋の行方も見所があるし、他の脇役たちもイイ味出していて、ちょこちょこ笑いがあったりする。 サンドラ姐の悪い女社長が強烈だったり、茶餐廳の仲間と客のキャラの濃さだったり、おじいちゃんのお使いにくる女の子のキャラもよかったなぁ。そして道場の師範のキャラが特にツボ。(この人ね→)
あと、ヤクザの集団に林雪さん発見。また「AM、FM、でもないSM」とか「ニナ・リー」ネタとかちょっとブラックな演出は好きですた 最後はみんながハッピーエンドで凄く楽しい正月映画
喜劇王
King of Comedy/喜劇之王
- 1999
- 香港
- director
- チャウ・シンチー、リー・リクチー
- cast
- セシリア・チャン、カレン・モク、ン・マンタ
- story
- 売れない役者ワン(チャウ・シンチー)は端役さえ性格分析を行い役に徹するあまり、監督やスタッフに嫌われる。そんな中、無愛想で客の取れない女子高生パブのホステス、ピュウピュウ(セシリア・チャン)が演技を習いにワンの元へ訪れいつしかお互い惹かれあう。そんな折、ワンの演技に注目する女優アクションスター、キュン・イー(カレン・モク)はワンを次回の大作映画の相手役に大抜擢するが・・・・
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ちょっと、いつものドタバタと違い押さえ気味。シンチー作品にしては地味な雰囲気漂う。何か哀愁があって、これはコメディというよりラブストーリーみたいな感覚に陥ってしまう。
ちょっと後半、雰囲気がガラリと変わってしまう部分が間延びする感じでン・マンタとのコンビなだけにもったいない気もする
でも、セシリア・チャンとシンチーのラブストーリーが切なくていいんだよね~。セシが車で去ろうとするシンチーに「養ってくれる?」って叫んだシーンにグッとくる良さがあった。そこは、何度観てもいいシーンだと思う
シンチー自身は大人しめなキャラなので、キャラクターは、チンピラ3人組のキャラが光ってますた。特に眼鏡君のキャラはサイコーですた。とくにビンタのシーン、あれはかなりウケますた。
シンチーはコメディ色が強いけど、どこか影があって切ない表情がいい。この映画は特にシンチー特有の哀愁が漂っていいです。