トリック・マスター
The Tricky Master/千王之王2000
- 2001
- 香港
- director
- 王晶(ウォン・ジン)
- cast
- チャウ・シンチー、ニック・チョン、スーキー・クワン、ケリー・リン、タッツ・ラウ、サンドラ・ン、ウォン・ジン
- story
- 金持ちの娘の護衛というつまらない仕事にうんざりした刑事のフン(ニック・チョン)は、上司の八面人(タッツ・ラウ)にもっと重要な仕事がしたいと直訴。そこで新たに与えられたのが、悪質な商売で私腹を肥やすフェラーリ(バリー・ウォン)のしっぽを掴むための、組織への潜入捜査だった。しかしフェラーリの部下にはめられ、フンは停職処分をくらってしまう。リベンジに燃えるフンは、恋人・ピザ(スーキー・クワン)の義兄であり、"ギャンブルの帝王"と呼ばれるウィン(チャウ・シンチー)に弟子入り志願するが…
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どちらかといえば、ニック・チョンが主役です。ハイ。シンチーももちろん出番は多いんですが、オッサン眼鏡なのが悲しすぎ。でもロー・ワイコンと戦うシーンはかなーり素敵!もうこのシーンの為にわざと普段はオッサン眼鏡かけているんじゃない?っと思ってしまう
でっ小学生でもヒキそうなウ○コネタとか、靴の上のあのうにょうにょはちょっと…シンチーは控えめだけど、そのかわりニック・チョンが弾けた演技で内容的には楽しめます。
そのニック・チョンのサザエさんの実写版のような髪型とあのド派手なシャツは結構好きだったなぁ。わしのお気に入り女優スーキー姐さんとケリー・リンのバトルもよかったです。
あと、龍五を演じた八両金と李健仁の赤いドレスはサイコーですた。フンの上司タッツ・ラウのバッタもん「マトリックス」もかなりハマりますた。 でも、一番楽しんでいたのはたぶんバリー・ウォン監督自身だと思う。っていうか、アンタ前出過ぎちゅーねん!!
少林サッカー
Shaolin Soccer/少林足球
- 2001
- 香港
- director
- 周星馳(チャウ・シンチー)
- cast
- チャウ・シンチー、ン・マンタ、ヴィッキー・チャオ、ティン・カイマン、ウォン・ヤッフェイ/チャン・クォックワン/パトリック・ツェー
- story
- かつて”黄金の脚“と呼ばれたファン(ン・マンタ)は今ではサッカー界に君中するハンの雑用係となっていた。なすすべなく街をさまよっていたファンはそこで少林拳を信棒する青年シン(チャウ・シンチー)と出会う。
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この映画を初めて観たときの衝撃は今でも忘れられないなぁ。星爺は間違いなく天才だと確信しますた
サッカーと少林寺を結合させる発想にまず興味をもったし、実際鑑賞てみると演出が細かく丁寧に出来ている事にビックラこきますた。そして何よりテンションが高くてパワーがある。展開もかなり面白いし、星爺の頭の中を覗いてみたいほど、奇想天外な発想に驚く
そして、やっぱり個性的なキャラの面々のインパクトの強さ!これがこの映画の一番の魅力。少林隊やン・マンタ、ヴィッキー・チャオとかメインのメンバーだけじゃなく、ほんのちょっとしか出ていない出演者にもちゃんとした見せ場があるし、そこが意外に印象強かったりして面白かった。
あと、ちょっとした恋の展開も好きです。ぼろぼろの靴とか、しょっぱい饅頭とか、そこに切なさを持っていくところは素敵だと思いますた。
シンチー自身も貧乏くさい格好なのに、凄く格好よかった!あと、屋上に兄弟達が集まるシーンが妙に好きです。そして、サッカーシーンは練習も試合もかなり見所。また、少林隊の二兄の足技は唯一CG無しだったそうな。スゲー!
カンフー・ハッスル
Kung-Fu Hussle/功夫
- 2004
- 香港
- director
- チャウ・シンチー
- cast
- チャウ・シンチー、ユン・ワー、ユン・チウ、ティン・カイマン、ラム・ジージョン、ブルース・リャン
- story
- 生きるためには強くなり悪とならなければならないと信じる負け犬のチンピラ、シン。彼の夢は栄華を誇る冷酷非情なギャング団“斧頭会”に入ること。ある日、ひと仕事するべく貧民街の“豚小屋砦”というアパートに目を付けたシンは、そこで斧頭会の連中と住民たちとのモメ事に遭遇する。なんと住民たちは大勢いた斧頭会の面々を易々とかたづけてしまうのだった。・
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「ありえねー!」がキャッチコピーのこの映画、うん、もう、CG・アクションそしてギャグなんでもアリだけど良い意味で「ありえねー!」です。シンチーにとっては撮りたいものの集大成だったんではないかと思いますた。前作「少林サッカー」が万人ウケする作品なら、この「カンフー・ハッスル」はマニアウケしそうな雰囲気です。
シンチー自身は主人公ながら控えめな出演なので、シンチー迷としては多少物足りないという気がしますが、香港電影迷としては素晴らしいキャストとスタッフに興奮します。
やっぱり、印象深いのは大家夫婦を演じたユン・ワーとユン・チウ、そして火雲邪神を演じたブルース・リャン。もう、ブルース・リャンはかなり久々で変わり果てた姿でビックラこきましたが、「戦神」の姿は健在。そして、豚小屋砦の3人のアクションはかなり興奮ものですた。個人的にはオカマっぽい仕立て屋のチウ・チーリンがツボですた。一応ああみえて凄い人なのよ。
あと、組長役を演じたチャン・クォックワン君の成長ぶりに驚いた。他にティン・カイマン、ラム・ジーチョンの少林組も健在。何げに副組長役のラム・シューもいたりして、ジョニー・トー作品好きでもあるわしには嬉しい存在ですた。
もう出演陣のキャラクターがどれも印象的で濃いメンツ。こういうメンバーを苦労して集めただけあって見所満載。シンチー自身は控えめですが、シンチーの夢と希望がいっぱいで、すごくシンチー迷としては嬉しい作品
ミラクル7号
CJ7/長江七號
- 2008
- 香港
- director
- チャウ・シンチー
- cast
- チャウ・シンチー、徐嬌(シュー・チャオ)/張雨綺(キティ・チャン)/リー・チョンシン/ホアン・レン/ヤオ・ウェンシュエ/林子聰(ラム・ヂージョン)
- story
- 超が付くほどのビンボーながら、小学生の息子のディッキー(シュー・チャオ)を男手ひとつで懸命に育てるティー(チャウ・シンチー)。ある日、ゴミ捨て場で息子に与えるためのスニーカーを探していた彼は、緑色のゴムボールのような謎の物体と遭遇する
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シンチー監督作品。なかなかハートフルな親子もの。どうしようもないくらいビンボーな父子だけどたくましいっつうか、特にディッキーを演じたシュー・チャオちゃんがかなり好演で物語が盛り上がる。この手の映画は苦手なハズなのに、楽しく鑑賞できた。
ただ食事中に出てきたゴキブリのシーンが結構どん引きなんだよねー。そこは苦手な人が多い場面かも。
ディッキー演じたシュー・チャオちゃんは実は女の子ってのはよく知られているけど、いじめっ子のジョニーを演じた子も実は女の子だったり、ジョニーの用心棒の男の子を演じたのが女性だったりとそういう演出がシンチーらしい遊びゴコロだなーと思える
主人公ディッキーと、もう一つ忘れてはならないのが宇宙犬?ナナちゃん。んもう、まったく役立たず(笑)でも愛らしいんだよね。それだけで存在価値のあるキャラ。
一見、子供向けな映画だけどシリアスな場面を見てみるとどちらかっていうと大人のほうが泣ける演出。父ティーと子ディッキーとの親子の関係がビンボーだけど凄く楽しい。だけど、少し切なかったりする。
そしてただ優しいだけじゃない、少し斜に構えるような部分も見え隠れする。そこがやっぱりシンチー作品らしいんだよね。
意外に、大人にオススメな映画です